ネットショッピングを可能にするEコマースサイト。
すでにお店があり国内向けに販売チャネルを増やしたい方や、最近では海外にいる外国人や日本人をターゲットにしたい、と制作のご相談をされるお客様は非常に増えております。
ただちょっと待ってください!
ECサイトをオープンしたんだから商品が売れる!と安易にお考えではないでしょうか?
ECサイトを立ち上げたのにサイト経由の売上は0。実はそれ、普通です。
では売上を増やしていくためにはどうすれば良いか?
今日はECサイトを開設したらまず取りかかることについてお話ししたいと思います。
目次
(1)まずはサイトができたことをいろんな人に知ってもらいましょう

既に店舗があって売上の良い商品や、世間一般的に人気の商品であっても、それがあなたのECサイトで売れるとは限りません。
インターネット上には同じ商品を扱うライバルがたくさん存在します。
そんな人たちよりも目立つことが重要です!
例えばSNSで発信をします。Twitter、Facebook、LINE@など、アパレル商品やスポーツ用品、スマホケースなど見た目やデザインで選ばれる商品を取り扱う場合はInstagram(インスタグラム)でも専用アカウントを作成し発信していきましょう。
「時間がない!」「面倒くさい」という方も、不定期で発信よりも「毎日何かしら発信し続ける」ことが重要です。最近は予約投稿ツールなどもあるので、時間ができたときにまとめて1週間分投稿するなど工夫して発信していきましょう。
(SEOと同じ要領で関連のキーワードを投稿に含めましょう。#をつけるハッシュタグも忘れないようにしてください!)
実店舗などがある場合は既存のお客様にダイレクトメールやお電話で告知したり、ぜひ親戚や友人にも連絡しましょう!SNSをよく利用している家族や友人にサイトを告知してもらうのもオススメです。競合が多い商品や逆に全く知られていない商品の場合は広告を打つというのも一つの方法です。数百円程度でも広告設定が可能なので、ぜひ一度試して見ましょう!
(2)アクセス解析ツールを実装しましょう

サイトオープンの前に実装をしておくことが重要ですが、サイトオープン後でも設置できていない場合はすぐに設定しましょう。有名な無料アクセス解析ツールでいうと「Googleアナリティクス」です。
日々の集客が増えているか、どのルート経由での集客が多いか、最近ではどんなことに興味を持っている人が来ているか、などもわかります。訪問者数やページビュー数だけでなく、1訪問でページをどのくらい見ているか、サイトにどのくらい滞在しているか、また、離脱ページはどこが多いかなども「購入しそうなユーザーがどれくらい来ているか」の判断指標になるのでチェックしましょう。
Googleのツールは最初は慣れない言葉も出て来ますが、うまく設定すれば「どの入力フォームで離脱しているか」なども分かるのでサイト改善に活用していきましょう。
(3)お客様への対応は素早く、丁寧に!顧客対応ルールを決めましょう

販売経験などがない方がネットショップを始める際に軽視しがちなのがカスタマー対応。
でも実際は取扱商品が同じお店が複数ある場合、ちょっとの値段の差であれば顧客対応の評判が良いお店で買う人が多いんです。
一人でネットショップを運営する場合、ネットショップ運営には必須の商品の仕入れや在庫管理で手いっぱいで、お問い合わせの対応、商品発送などが遅れがちになってしまうこともあるかもしれませんが、お客様からのクレーム評価はお店にとっては命取りにもなりかねません。とにかく顧客対応を最優先させましょう。
収支とのバランスを見ながら、売上利益目標を少し高くして早めにスタッフを入れるのも良いでしょう。また、1でも触れましたがSNS運営を行う場合は、SNSでの対応方法なども決めた方が良いでしょう。(チェック・返信は○時間以内、口コミに対してどう対応するかなど)
SNSを上手に続けるコツや気を付けるべきマナーなどについて記事を書いています。始める前にぜひお読みください。
続かないと意味がない? SNSで燃え尽きない情報発信を継続するコツ
ウェブ担当者がマーケティング用SNS情報発信でやってはいけないこと
(4)売上利益目標・サイト目標の決定とそれに合わせた運営計画を立てましょう

個人で始められる場合は明確な目標は決めずに始められる方も多いと思いますが、た売上・利益目標と、どんなサイトを目指すかというサイト目標を決め、それに合わせたサイト計画を決めましょう。
■ 売上・利益目標
例えば商品代や発送料、広告費用を除いて月間生活していくために最低限20万円は利益を確保したい!となれば、毎日の利益目標は約7,000円弱、売上目標は自ずと決まってくるのではないかと思います。
■ サイト目標
「専門ショップ」を目指すか「総合ショップ」を目指すか、どういったポジションを目指すかです。
売上や利益が増えれば何でもいいという意見もありそうですが、だからと言って釣り道具とペットグッズを一緒に販売してもお客様からすると「何のお店なの?」と思ってしまいます。
「双子ベビー向け用品専門店で商品数が一番多いサイトを目指す」
「お花のある生活を提案するサイトを目指す」
などサイトとして何を目指すか、を目標に設定しましょう。
そうすると商品数を増やすとか、商品販売だけでなくハウツー記事も提供するとか、運営のTODOも明確になります。
同時にアクセス解析データや問合せ内容などをチェックし、
- キャンペーン内容を変更する
- 商品の情報を見直してみる
- 取扱ジャンルを増やす、減らす
- 決済方法を見直す
- 外国語に対応する
などのサイト運営計画を立て、必要な準備期間や予算を考えていけば、まず目指す売上や運営方法などもより明確になってきます。
まとめ
いかがでしたか?やっと通販サイトを立ち上げてほっとした気持ちになりがちですが、手を休めずここから販売促進に向けて動き出すと差がついてきます。残念なことにサイトが出来ただけでは、待っていてもお客様はやってきません。今回説明した4つを一気にできなくても、一つずつ確実にこなしていきましょう。
通販サイトを始める前に役に立つ記事も書いています。これからお店を開くという方は必読です。
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知れば得する役に立つ!独自ECサイト制作で実践して欲しい3つのポイント