採用活動でなかなか思うように応募が集まらず、人材確保に苦戦している企業は少なくありません。
「求人サイトやハローワークで求人情報を出しているが、応募が来ない」
「自社に合う人材と出会えない」
「せっかく入職しても離職率が高い」
「採用コストがあがるばかり…。どうすればいいの?」
このような悩みを抱える企業は多いのではないでしょうか?
しかし、解決の道はあります。
ウェブで情報を出し、露出を増やすことで「目に留まり」「応募しやすくする」方法です。
兵庫県を拠点にロードサービス事業を営む株式会社トルク様は、ハローワークや求人サイトを活用していたものの、なかなか採用応募数が増えず、人材確保に苦戦していました。
そこでチャコウェブに相談し、ホームページを中心とした採用広報活動の強化を実施。
SNSも積極的に活用し、短期間で目覚ましい成果を上げています。
今回はトルク様に、ホームページとSNS発信を活用した採用戦略で大きな成果を上げられた秘訣をうかがいました。
取り組みの経緯や成功のポイントを詳しく伺います。
1.「月に1件応募があれば良いほう…」採用効率が悪く、ずっと苦戦してきた
チャコウェブ:ホームページの制作に着手しようと思われたきっかけを教えてください。
株式会社トルク代表取締役上條氏(以下上條氏):採用面ではずっと苦戦していました。
これまではハローワークに求人情報を出しても、月に1件応募があれば良いほう。
それでもミスマッチが多く、採用後に短期間で離職してしまうケースが目立ちました。
そこで「自社の仕事の魅力をしっかり伝えないと、求める人材は集まらないのでは」と感じ、チャコウェブさんに相談したのです。
チャコウェブ:業界的に集客の必要はなく「とにかく採用をなんとかしたい」というご相談でしたね。
上條氏:はい。
ホームページはこれまで持っていなかったのですが、採用に影響があるならしっかりやりたいと考え方を変えました。
Instagramはアカウントは持っていて投稿してはいたのですが、本格的に採用向けに運用できる認識があまりなかったので新鮮でした。
2.「認知度が低い業界の仕事」をウェブでイメージしやすし応募につなげる
チャコウェブ:実際に弊社がお手伝いさせていただいたホームページ制作やSNS活用について、どんな点を重視されましたか?
上條氏:ロードサービスやレッカー業務と聞いても、具体的なイメージが湧きにくい方が多いんですね。
まずは「どんな車両を使ってどんな作業をするのか」という部分を、写真や動画、文章でしっかり説明するようにしました。
さらに採用情報のページも手厚くし、実際の業務内容や求める人材像を詳しく書くことで、応募前に仕事の理解を深めてもらえるよう工夫しています。
チャコウェブ:実際、お話をいただくまでは弊社でも経験がない業界で、業務内容については本当に素人でした。
ただの「車好き」なだけでは務まらない側面もありますから、とにかくイメージしやすいホームページを目指そうということになりましたね。
スタッフさんのインタビューや仕事の流れなど、できるだけ可視化したつもりです。
2-1.厳しい面も隠さず伝えることでミスマッチを解消
上條氏:そうなんです、ただ車が好きなだけではできない仕事でもあります。
誰かが困っている時に出動するのがロードサービスです。
「人を助ける仕事」なので、迅速さと柔軟さ、忍耐力が求められることも、ある程度理解したうえで応募してもらえるようにしたかったですね。
辛い仕事になることもありますが、本当にやりがいがあって喜びの大きい仕事です。
大変なことも情報として載せることにしました。
チャコウェブ:楽な仕事とはいえないので、敢えてマイナスと思われることも情報として見せるほうが離職率を下げる要因になります。
多くの企業がネガティブな情報は隠したがりますが、公開したほうが適切な人の応募率が増えるので、結果として採用効率が上がりますね。

3.採用に舵を切ったInstagramが急成長、レッカー車業界で目立つアカウントに
チャコウェブ:SNSはInstagram発信を弊社が運用代行させていただいています。
上條氏:SNSの情報発信がどれくらい採用に影響があるのか、最初はピンときませんでした。
ただ、話を聞いていたらすごく大事だと思うようになり、しっかり取り組みたいと考えましたが人材不足の影響でリソースがありません。
そこで、思い切ってホームページもお願いしているチャコウェブさんにお任せすることにしました。
チャコウェブ:ありがとうございます。
まずはホームページ同様、トルク様がどのような企業なのか、サービス内容をInstagram上ですぐわかるようにしました。
ロードサービスがどういう事業なのか、そして採用情報についてもInstagramだけでかなりの情報が得られるようにしています。
レッカー車の紹介にも力を入れています。
上條氏:はい、今後もレッカー車好きに見てもらって、ぜひ応募していただきたいですね。
チャコウェブ:レッカー車の奥深さに気付きファンになる人も増えるような投稿を目指していますが、各コンテンツ人気が出てきていますね。
上條氏:既に8,000再生を超えたものもあって、以前は考えられない数字ですよ。
業界では異例なのではないでしょうか。
4.月に1件だった応募が、約1か月で40件近くまで増加
チャコウェブ:ホームページやSNSの運用をスタートしてから、どのような変化があったのでしょうか?
上條氏:一番驚いたのは応募数の増加ですね。
これまでは月に1件程度だった応募が、SNSの運用を始めてから約1か月で40件近くにまで増えました。
それに伴い、採用にかかるコストパフォーマンスも格段に良くなっています。
求人サイトを使うと1件の応募に2万円、採用確定で60万円ほどかかることもありましたが、SNSを活用することでその大きなコストがほぼ必要なくなりました。
チャコウェブ:約1か月で40件はすごいですよね!
正直、成果を聞いた時には弊社でも驚きの声が出ました。
上條氏:いきなり増えたので対応が大変でした(笑)。
ずっと苦戦していたのが突然応募殺到になったので、嬉しいことです。
チャコウェブ:もう一つの課題だった離職率についてはどうでしょうか?
上條氏:以前よりも応募者の質が上がり、ミスマッチもだいぶ減りました。
レッカー車の詳細やロードサービスの具体的な内容をしっかり伝えたことで、本当に興味を持ってくれる方の応募が増えたのも大きいですね。
5.情報の精度を高めて業界のイメージアップを狙いたい
チャコウェブ:最後に、今後の採用活動の展望や、これからホームページやSNS活用に取り組みたいと考えている方へのアドバイスをお願いします。
上條氏:今後もより質の高い採用を目指して、情報発信の精度を高めていきたいと考えています。
特にロードサービスやレッカー車に関する専門的な部分は興味を持ってもらうきっかけになるので、もっとわかりやすい写真や動画を充実させたいですね。
レッカー車についてもっと知ってもらって、レッカー車好きな人をもっと増やしたいとも思っているので、こちらの取り組みもがんばります。
チャコウェブ:レッカー車の奥深さにも触れられて、業界のイメージが一新しました。
今後もウェブ活用のお手伝いを通して、トルク様だけではなくロードサービスがもっと知られるよう尽力したいと思います。
本日はありがとうございました。
6.イメージが定着しにくい業界の採用課題をウェブ活用で解決する
トルク様は、ロードサービス・レッカーサービスのイメージが定着しにくいという業界特有の課題に対し、ホームページ制作とSNS活用で突破口を開かれました。
実際、ロードサービスやレッカーサービスにサービスを提供される機会は、人生でも何度も経験するわけではありません。
仕事の内容は「人を助ける」素晴らしい仕事ですが、なかなか存在や実態を知られていませんでした。
しかし、無くなってしまったら本当に困りますよね。
採用も集客も「知ってもらう」が大前提。
そして、今の時代はウェブで情報収集が当たり前です。
ウェブ上にしっかり自社の情報が載っているかどうかは、予想以上に採用に影響があります。
ホームページ作成やSNS運用を検討している方には、「まずは自社の強みや魅力をしっかり言葉とビジュアルで伝える場を作ること」をお勧めします。
7.まとめ
月1件の応募が1か月で40件まで増えた背景には、視覚的・具体的な情報発信や「人を助ける仕事」の魅力を丁寧に伝えた努力があります。
今後はさらにマッチした人材を確保するため、レッカー車や作業現場の情報を深掘りしながら運用の精度を上げていくとのこと。
「ただ求人情報を掲載するだけではなく、企業としての思いと業務のリアルを的確に伝えること」が成功のカギとなった今回の事例は、採用活動に苦戦している企業にとって大いに参考になるのではないでしょうか。
採用に悩む企業にとってヒントとなれば嬉しく思います。